無線LAN(Intel PRO/Wireless 2200BG)を使うには

 ノートPC(ASUS M5200N)に搭載された無線LANアダプタ「Intel PRO/Wireless 2200BG」を使ってみましょう。動作させるには、ドライバ、ファームウェア、カーネルモジュールの3つが必要ですが、Fedora Core 5では、カーネルモジュールとドライバは組み込み済です。

[1] カーネルモジュールを確認します。
/lib/modules/2.6.15-1.2054_FC5/kernel/drivers/net/wireless/に「ipw2200.ko」が存在します。

また、次のように詳細を確認できます。

# modinfo ipw2200.ko
filename: ipw2200.ko
description: Intel(R) PRO/Wireless 2200/2915 Network Driver
version: git-1.0.8
author: Copyright(c) 2003-2005 Intel Corporation
license: GPL
vermagic: 2.6.15-1.2054_FC5 686 REGPARM 4KSTACKS gcc-4.1
depends: ieee80211
alias: pci:v00008086d00001043sv00008086sd00002701bc*sc*i*
alias: pci:v00008086d00001043sv00008086sd00002702bc*sc*i*
alias: pci:v00008086d00001043sv00008086sd00002711bc*sc*i*
alias: pci:v00008086d00001043sv00008086sd00002712bc*sc*i*
alias: pci:v00008086d00001043sv00008086sd00002721bc*sc*i*
alias: pci:v00008086d00001043sv00008086sd00002722bc*sc*i*
alias: pci:v00008086d00001043sv00008086sd00002731bc*sc*i*
alias: pci:v00008086d00001043sv00008086sd00002732bc*sc*i*
alias: pci:v00008086d00001043sv00008086sd00002741bc*sc*i*
alias: pci:v00008086d00001043sv0000103Csd00002741bc*sc*i*
alias: pci:v00008086d00001043sv00008086sd00002742bc*sc*i*
alias: pci:v00008086d00001043sv00008086sd00002751bc*sc*i*
alias: pci:v00008086d00001043sv00008086sd00002752bc*sc*i*
alias: pci:v00008086d00001043sv00008086sd00002753bc*sc*i*
alias: pci:v00008086d00001043sv00008086sd00002754bc*sc*i*
alias: pci:v00008086d00001043sv00008086sd00002761bc*sc*i*
alias: pci:v00008086d00001043sv00008086sd00002762bc*sc*i*
alias: pci:v00008086d0000104Fsv*sd*bc*sc*i*
alias: pci:v00008086d00004220sv*sd*bc*sc*i*
alias: pci:v00008086d00004221sv*sd*bc*sc*i*
alias: pci:v00008086d00004223sv*sd*bc*sc*i*
alias: pci:v00008086d00004224sv*sd*bc*sc*i*
srcversion: 7814631B5CE1FA961CF54C6
parm: cmdlog:allocate a ring buffer for logging firmware commands (int)
parm: hwcrypto:enable hardware crypto (default off) (int)
parm: mode:network mode (0=BSS,1=IBSS,2=Monitor) (int)
parm: channel:channel to limit associate to (default 0 [ANY]) (int)
parm: debug:debug output mask (int)
parm: led:enable led control on some systems (default 0 off)
(int)
parm: auto_create:auto create adhoc network (default on) (int)
parm: associate:auto associate when scanning (default on) (int)
parm: disable:manually disable the radio (default 0 [radio on]) (int)


また、ドライバは次のようにして確認できます。

# lsmod | grep ipw2200
ipw2200 95633 0
ieee80211 28681 1 ipw2200

なお、「/etc/modules.conf」には次のように記述されています。


alias eth1 ipw2200

[2] 「http://atrpms.net/」などから、ファームウェアをダウンロードします。

ファームウェアを入手する


[3] RPMファイルをダブルクリックしてインストールします。
「rpm -ivh ipw2200-firmware-2.4-7.at.noarch.rpm」でもかまいません。

パッケージ内にあるファイルを確認してみます。

# rpm -ql ipw2200-firmware
/lib/firmware/ipw-2.4-boot.fw
/lib/firmware/ipw-2.4-bss.fw
/lib/firmware/ipw-2.4-bss_ucode.fw
/lib/firmware/ipw-2.4-ibss.fw
/lib/firmware/ipw-2.4-ibss_ucode.fw
/lib/firmware/ipw-2.4-sniffer.fw
/lib/firmware/ipw-2.4-sniffer_ucode.fw
/lib/firmware/ipw2200-LICENSE.txt
/usr/share/doc/ipw2200-firmware-2.4
/usr/share/doc/ipw2200-firmware-2.4/LICENSE

[4] [ネットワーク設定]でハードウェアの状態を確認します。

ハードウェアの状態を確認する


[5] [ネットワーク設定]で [デバイス]タブをクリックした後、[新規]をクリックします。

[6] デバイスタイプとして[ワイヤレス接続]を選択し、[進む]をクリックします。


[7] 設定したいワイヤレスデバイスを選択します。

ワイヤレスデバイスを選択する


[8] 使っている無線LAN環境に合わせて、ワイヤレス接続を設定します。この例では、暗号化を使っています。

ワイヤレス接続を設定する


[9] 使っているインターネット環境に合わせて、ネットワークの設定をします。

※この例では、LAN内の固定IPアドレスを使っています。

[10] 設定情報を確認します。

設定情報を確認する


[11] デバイスが「eth1」として登録されています。[起動]をクリックすると、[状態]が[起動中]に変わります。

デバイスが「eth1」として登録されている

※eth0のプロフィールのチェックを外し、eth1のプロフィールのチェックに入れます。

[12] デバイス起動に「Set Bit Rate」エラーになる場合は、「/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1」ファイルの「RATE=…」の行を削除すると動作します。
ターミナルから「ifup eth1」と入力して、ネットワークインタフェースを起動することもできます。

[13] DNSを設定します。


[14] ホストを設定します。


[15] システムを再起動します。